SISTER. - かみさまとばけもの
昔々ある所に、何でもできるかみさまと何もできないばけものがいました。
かみさまは人間に愛されていました。
人間の欲しいものを全て知っていたからです。
しかし、ばけものは人間から嫌われていました。
人間の見たくないものを全て知っていたからです。
人間は言いました。
「かみさま、我々を助けて下さい」
更に、こうも言いました。
「ばけものなんて、さっさと捨ててしまいましょう」
かみさまは首を縦に振ろうとはしませんでした。
人間が大嫌いだったからです。
傍らのばけものは俯いて、一言も話をしようとはしませんでした。
人間を愛していたからです。
ある時、人間は叫びました。
「ばけものを殺せ」
「かみさまを守れ」
それがかみさまへの愛の示し方だと、信じて疑わなかったのです。
ばけものは抵抗もせず殺されました。
ただかみさまを見つめ、泣いていました。
ばけものが死ぬと、かみさまはせかいを綺麗に消し去りました。
躊躇無く。
塵一つ残さず。
かみさまが好きだったのは、あのばけものだけだったのです。
そんなふたりは、姉妹でした。
ずっとずっと、――――変わること無く。
かみさまは人間に愛されていました。
人間の欲しいものを全て知っていたからです。
しかし、ばけものは人間から嫌われていました。
人間の見たくないものを全て知っていたからです。
人間は言いました。
「かみさま、我々を助けて下さい」
更に、こうも言いました。
「ばけものなんて、さっさと捨ててしまいましょう」
かみさまは首を縦に振ろうとはしませんでした。
人間が大嫌いだったからです。
傍らのばけものは俯いて、一言も話をしようとはしませんでした。
人間を愛していたからです。
ある時、人間は叫びました。
「ばけものを殺せ」
「かみさまを守れ」
それがかみさまへの愛の示し方だと、信じて疑わなかったのです。
ばけものは抵抗もせず殺されました。
ただかみさまを見つめ、泣いていました。
ばけものが死ぬと、かみさまはせかいを綺麗に消し去りました。
躊躇無く。
塵一つ残さず。
かみさまが好きだったのは、あのばけものだけだったのです。
そんなふたりは、姉妹でした。
ずっとずっと、――――変わること無く。